子宮頸がん予防ワクチンQ&A

1.
20~30代の子宮頸がんが増えていると言われていますが、どのくらい増えているのでしょうか。

 20~30代女性のがん発生率をみると、1990年頃から子宮頸がんが一番多くなっています。最近では10万人あたり50人を超えており、他のがんに比べて急激に増加していることがわかります。
 特に、若年者だけに限ってみれば、2011年の死亡者数は25~29歳で19例、30~34歳で68例、35~39歳で118例、40~44歳で202例、45~49歳で221例となっており、39歳までに約200例、一般に生殖可能年齢とされる44歳までに約400例の若い女性が命を失っています。




 

 日本女性の平均出産年齢を見てみると、20代後半から30代前半に非常に高いピークがありますが、それがちょうど子宮頸がんの発症年齢にぴったり一致しています。少子高齢化という観点からも、子宮頸がんを予防することで子宮を守るということは非常に大事なことです。 
 子宮頸がんにかかることによって、後遺症との闘いなど、さまざまな精神的・肉体的・経済的な負担が生じます。  


<子宮頸がんによる負担>

公益社団法人日本産婦人科医会小冊子より

一覧へもどる