子宮頸がん予防ワクチンは免疫原性を高めるため、アジュバントが含まれています。
アジュバントを含むワクチンは基本的に筋肉注射が適しています。米国小児科学会の最新感染症ガイド(Red Boook)(1)には、以下の記載があります。
「アジュバントを含むワクチンは筋肉内に深く接種しなければならない。これらワクチンは局所の刺激、炎症、肉芽腫形成、組織の壊死を引き起こすことがあるため、皮下あるいは皮内に接種してはならない。」
(1)岡部信彦 監修 米国小児科学会 最新感染症ガイド 日本語版Red Book:p20, 2007
公益社団法人日本小児科学会の要望書にも、アジュバントを含むワクチンは局所反応を減らすために筋肉内に注射されると記載があります。
「不活化ワクチンの筋肉内注射の添付文書への記載の変更について」
URL;http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_1106273.pdf
なお、皮下・筋肉注射と刺入深度が増すにつれて注入による痛みを感じにくくなると記載した文献もあります。
田原卓浩 小児内科 39(10):1511, 2007
将来の貼るワクチンや点鼻ワクチン、飲むワクチンに向けての研究開発も進められています。