子宮頸がん予防ワクチンQ&A

22.
肺炎球菌ワクチンの接種回数ですが、2~7ヵ月までに2回で終了してしまったら、1才での追加はどうですか。効果はいかがですか。
ヒブも同様に接種方法をどう考えたらよいですか。

 肺炎球菌ワクチンは、2~7ヵ月までに3回、12~15ヵ月に60日以上の間隔をあけて1回追加することとされています。なお公益社団法人日本小児科学会では、1年後の追加を12ヵ月時で行うことを推奨しています。早期に十分な肺炎球菌に対する抵抗力を付けるためです。ただし60日間はあけます。
また、乳児期に接種していない場合は1歳では2回接種します。つまり1歳で2回接種することは問題ありません。
 ご質問の場合では、2~7ヵ月までに2回しか接種していません。しかし厚生労働省の定期予防接種要領では、1歳未満に1回しか接種していなくても、1歳を過ぎた場合は1回しか追加接種できません。したがって、定期接種とする場合には1回接種になります。
 ヒブワクチンは1歳を過ぎて初回接種する場合は1回接種となっています。1歳未満で1回接種した場合、厚生労働省の定期予防接種要領では、理由があれば1歳を過ぎても初回免疫の続きを行うことが可能です。1歳未満でヒブワクチンを1回のみしか受けていない場合、初回免疫の続きを1歳すぎてから2回すべきかどうかのエビデンスはありません。2回接種するときは、2回目は3週あけ、3回目は7ヵ月あけることになります。
 髄膜炎などを予防するため、肺炎球菌、ヒブともにできるだけ2~7ヵ月までに3回接種してもらうことが重要です。
 なお、接種が遅れた場合のキャッチアップスケジュールを公益社団法人日本小児科学会のホームページに掲載される予定ですので、参考にして下さい。

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