子宮頸がんに関する最新の知見と啓発の状況、世界のさまざまな啓発へのアイデアなどに触れ、今後の日本での啓発活動に活かすため、当会では昨年に引き続き、2011年5月8日(日)~11日(水)にリスボンで開催された世界最大の子宮頸がん学会・EUROGINと子宮頸がん啓発を推進する国際会議・WACC(Women Against Cervical Cancer)のフォーラムに、子宮頸がん啓発団体、メディア関係者、助産師、主婦、大学生ら9名を伴い参加した。
それぞれの目で見て聞いて感じたこと、ぜひ日本の方々に伝えたいと思ったことをそれぞれの言葉で発表するとともに、子宮頸がん検診とHPVワクチンの最新情報などを伝えるために報告会を開催。議員、自治体担当者、啓発団体、メディアなど約70名が参加した。
野田起一郎議長の挨拶に続き、小西 宏委員が世界で一般的となっているHPV検査とワクチン登録について報告。Sharon Hanley委員はEUROGIN発表講演である思春期の女子を持つ母親への意識調査から提言。参加したメンバーたちは、学んだこと、大事に思ったことを、それぞれの目線・立場から発表。今野 良実行委員長は、HPVワクチンやHPVに関するトピックスを紹介。最後に稲葉憲之監事が、ワクチン登録、一般市民のワクチンに関する理解促進、ワクチンと検診クーポンの公費助成の継続の重要性についてコメントし報告会を締めくくった。
閉会後も講師を囲んで活発な意見交換が行われ、国会議員からは「子宮頸がん予防の公費助成のために私たちも頑張りたい」などの感想が寄せられた。
セミナーの模様はこちら
野田起一郎
(近畿大学前学長/子宮頸がん征圧をめざす専門家会議議長)
演者: 小西 宏
(公益財団法人 日本対がん協会マネジャー/子宮頸がん征圧をめざす専門家会議委員)
演者: Sharon Hanley
(日本赤十字北海道看護大学准教授/子宮頸がん征圧をめざす専門家会議委員)
参加したメンバーたちが、4日間の学会・啓発会議で学んだこと、発見したこと、大事に思ったこと、ぜひ日本の方々に伝えたいことを、それぞれの目線・立場から発表。
(動画では、一部の人の発表を紹介しています。)
演者: 今野 良
(自治医科大学附属さいたま医療センター 産婦人科教授/子宮頸がん征圧をめざす専門家会議実行委員長)
EUROGIN2011 & 2011WACC Forumで発表・論議されたHPVワクチンやHPVに関するトピックスを紹介。
稲葉 憲之
(獨協医科大学学長/子宮頸がん征圧をめざす専門家会議監事)