子宮なんでも辞典

月経痛と月経困難症の悩みありますか?

月経異常(周期/持続日数/量)

月経周期とは、月経の初日から次の月経が始まる前日までの日数で25日~38日くらいが正常とされています。25日未満でくるものを頻発月経、39日以上を稀発月経といいます。周期によって4~5日ずれることは珍しくなく、またストレスの影響で変動することもあるので、必ずしも正常範囲を超えたら問題というわけではありませんが、あまり頻繁に月経がくると貧血を起こしやすくなりますし、月経回数が少ないと妊娠のチャンスは少なくなります。
また、3ヶ月以上月経がこない場合を無月経といいます。「生理がこないと楽でいい」などと放置する人がいますが、無月経期間が長くなると治りにくくなりますので、妊娠していないにもかかわらず月経が止まったままの場合は早めに治療を受けましょう。
また、月経持続日数が2日以内と短いものを過短月経、出血が8日以上続く場合を過長月経、月経量が多すぎるものを過多月経、少なすぎるものを過少月経といいます。月経量が多すぎる場合には、子宮筋腫などができている可能性もあります。外出もできないほど多い場合は産婦人科へ。

月経困難症

毎月寝込むほどの月経痛があり、市販の鎮痛剤をのんでも治まらない場合、月経困難症と診断されます。ひどい場合には、痛みのあまり吐いてしまう、救急車で運ばれる、気を失う、腰痛がひどく体をまっすぐにしていられないなどの症状が現れることもあります。
「月経は病気ではないから、我慢するしかない」と思い込んでいる人もいるようですが、痛みの背景に、子宮筋腫や子宮内膜症が隠れている可能性もあります。我慢せずに早めに産婦人科を受診しましょう。。

月経前症候群(PMS)

月経前に起こる、さまざまな心身の不調のこと。排卵から月経開始までの約2週間の黄体期、とくに月経開始の1週間くらい前から症状が強まり、月経が始まると治ってしまうのが特徴です。身体的な症状としては、むくみ、乳房の張り、頭痛、腰痛、腹痛、便秘、下痢、食欲低下、食欲亢進、疲れやすい、吹き出物がでるなど。精神的な症状は、気分が落ち込み涙もろくなる、イライラする、些細なことで怒る、眠くて集中できない、熟睡できないなど。症状の現れ方には個人差があり、自分でPMSと気づかない人も多くいます。日常生活に支障がある場合は産婦人科へ。

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