子宮なんでも辞典

子宮のしくみ

子宮の位置、子宮の構造、子宮の働きについて解説

子宮は、骨盤の中にある洋ナシを逆さにしたような形の筋肉でできた臓器です。上部は左右の卵管に、下部にある子宮口は腟につながっています。子宮は大きく子宮体部と頸部の2つにわかれます。子宮の外側は子宮筋層という筋肉でできており、その内側は、子宮内膜という粘膜で覆われています。この子宮内膜は月経周期にともなって、増殖、剥離を繰り返し、剥離すると月経血として腟から排出されます。また、妊娠が成立したときには、受精卵を育むベッドの役割を果たします。

■子宮の構造

■子宮の位置

子宮の左右に延びる卵管の先端近くに、卵巣があります。ソラマメのような形をした親指大の臓器で、なかには卵胞という袋に包まれた卵子がたくさん詰まっています。卵胞は毎月数個が発育しますが、通常はその中の1個だけが十分に成熟し、中にある卵子が腹腔内へ排出されます。これが排卵です。この卵子が卵管の先端にある卵管采にキャッチされ、ここで精子と出会って結合し、受精卵となって子宮内へ移動、子宮内膜に着床すれば妊娠が成立します。また、卵巣から分泌される女性ホルモンは、毎月の月経をはじめ、全身の臓器の働きを維持するために重要な役割を果たしています。

■女性ホルモンの流れ

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