子宮頸がんってどんな病気?

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルスの感染

子宮頸がんの原因のほとんどは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスです。HPVは性交渉によって感染しますが、性交経験のある健康な女性が持っている常在ウイルスで非常に一般的なウイルスです。100種類以上あり、子宮頸がんの発生に関係する「高リスク型」と「低リスク型」に分けられます。子宮頸がんの原因となる「高リスク型」は15種類ほどあり、その代表的なものがHPV16型と18型です。「低リスク型」にはコンジローマなどの原因となるHPV6型と11型などが含まれます。

HPVに感染しても必ずしもがんになるというわけではなく、ほとんどの場合は本人の免疫力によりウイルスは排除されます。子宮頸部の細胞にとどまった場合(持続感染といいます)、子宮頸がんを発症する場合があります。

「がん=中高齢者に多い病気」と考えがちですが、子宮頸がんは性交渉の経験があれば、若い女性であっても、誰にでも発症する可能性があるがんなのです。